法定金利の１０９倍の利息 ０９０金融業者８人を逮捕 警視庁（産経新聞）

　携帯電話を使った高金利の金融業「０９０金融」を無登録で営んだとして、警視庁生活経済課などは、出資法違反（高金利）などの疑いで、元貸金業経営者、森本和憲容疑者（３２）＝東京都練馬区豊玉北＝ら計８人を逮捕した。

　同課によると、森本容疑者らは全国約５千人から利息計約２億７７００万円を違法に徴収していたとみられる。

　逮捕容疑は、森本容疑者らが２１年２月中旬から１０月下旬にかけ、練馬区内のマンションなどに事務所を設けて無許可で貸金業を営業。都内の男性会社員（４３）ら７人に法定金利（０・０８％）の最大１０９倍で貸し付け、利息約２３９万１千円を違法に受け取った疑いが持たれている。８人は容疑を認めている。

　同課によると、森本容疑者らは３社の社名を使い分け、多重債務者名簿を元にダイレクトメール（ＤＭ）などで借り入れ希望者を募集。他人名義の指定口座に振り込ませた返済金は、さらに別の他人名義の口座に移した上で、ＡＴＭから引き出していた。

　仕入れていた多重債務者名簿には、すぐにＤＭなどに張り付けられるようシール式に加工されていたものもあったという。

　同課によると、森本容疑者らは返済金が滞っていた客に口座を作らせるなどして他人名義の口座を入手。確認された範囲で計１１０口座を保有していた。

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